今から20年前、父が白血病で死んだ。45歳の誕生日を過ぎたところで告知、46歳にはなれなかった。ひどい副作用に苦しみ、まだ死にたくないと言ったり、もう死ぬんだからと自分の免許証を燃やしたり、父とさほど仲良くなかった20代の私から見ても、かわいそうで、治っても治らなくてもいいから早く楽にしてあげたい、と思っていた。父と仲良くなかった私。父に「母さんじゃなくオレがガンで良かったな」と言われて、親不孝だったんだな、と落ち込んだ。年も若いが、それ以上に若々しかった父は、告知から一年足らずで骨と皮になるまで痩せこけて死んだ。時はたち、43歳になったばかりの私は、去年の次男の高校受験に続いて今年は長男の大学受験、どちらもかなり心配な成績だったが、なんとか希望の学校に受かってホッとしていた。次男は商業科なので大学受験しない予定だし、子育ても一段落、前々から悩まされていた自分の体調の悪さを解消しようと、大嫌いな病院に行くことにした。一年以上、不正出血が続いていた。会社の健康診断は何も異常なかったが、婦人科健診は受けていなかった。いざ病院にかかるとなると、ネットで色々調べてしまったり、父親似の自分は‥‥と、考え、不安になった。たかだか不正出血で婦人科に行くだけのことに、泣きそうな顔で自転車をこいだ。相当な覚悟で臨んだおかげで、お医者さんの「ガンの可能性がかなり高い、組織検査に大至急出すが、1週間後の検査結果の際には、専門の病院に行かなければいけないと思われる。必ず、予定を空けて、ご主人と一緒に来て。1週間後経つ前に結果が出たら電話します。病院はA病院か、B病院か.Cがんセンターが良いと思うが、他に希望があればそこへ紹介状を書きます。必ず、予定空けてね」その後、がんセンターへかかることになり、もうすぐ2ヶ月経ちます。今まさに化学療法の真っ最中で、不安の只中ながら、父の姿を思い出し、元気で落ち着いて過ごしています。抗ガン剤は、副作用の少ないものにしてもらい、手術ができるようになったら、子宮、卵巣を全摘することになっています。仕事は、とりあえず半年休むことにしました。手術の後、またその先の生活を考えようと思っています。