わたしは人生で一番うれしい出来事・プレゼントを味わった数日後に最悪のプレゼントも受け取る羽目になりました。あれは、数年前のことです。約1年間、わたしの体の中でともに時間を共有してきた最愛の我が子どもを出産する日を迎えました。初産ということもあり、巷でよく耳にするすさまじい痛みを経験し、無事出産することができました。新生児を手に迎えることは人生初の出来事で、出産の痛みもさることながらかわいさが勝っており、痛みなどすぐに忘れてしまうほどでした。産後5日間、子どもとともに産婦人科でお世話になるわけですが、この時から少しずつ時間をかけて最悪のプレゼントは渡され始めていました。産後3日目あたりからはっきりとわかるような尾骨周辺の痛みを感じ始めていました。歩く際に若干痛みを感じ、ゆっくり速度を落として歩けば問題もなく赤ちゃんのお世話をしていました。しかし、退院する日になると痛さから足を引きずるようになりました。階段の上り下りも足を動かすため痛みが走るのです。時間の経過とともに徐々に痛みは増し、退院後添寝をしていた時には、布団から体を起こすことも、もちろんトイレまで歩くこともできなくなってしまいました。一歩すらあまりの痛さに動かすこともできず、退院二日後救急車で痛みに涙し悲鳴を上げながら救急搬送され、即入院となりました。丸一日かけた検査の結果、骨盤内膿瘍と診断され、そこから先の見えない入院治療が始まりました。もちろんベッドに横になったら最後、痛さからからだを起こすことにも何分もかかるため入院です。四六時中点滴と、抗生剤の長期服用、車いす生活を余儀なくされました。この時の痛さは、出産の痛さを超えた人生ベストワンの痛さです。一番つらかったことといえば、子どもと産後7日目にして別れて過ごさなければいけないということです。もちろん長期入院のため、臍の緒が取れた時も知りませんし、どういう反応をするのかなども一切味わうことができないということでした。子どもという最愛の宝物をいただいたのに人生ベストワンの心身ともに痛みを味わう・・・こんなこと二度とないことを今後も願いたいものです。